「未経験でもwebデザイナーってなれるの?」「就職方法がわからない」「どこまで勉強すればいいのかわからない」「一人でもどこでもできる仕事がしたい」「デザインに興味があるけど、何から始めれば良いかわからない」
この記事ではそんな悩みにお答えします。読むことでどういった手順で勉強をしていけば良いのか、転職活動はどうすれば良いのかを紹介します。
なぜこんなことが言えるのかというと、僕も4年前はそんな状態だったからです。漠然と「webデザイナー」という職業にあこがれて、試行錯誤の後に1年間独学で勉強して、なんとかwebデザイナーとして雇ってもらって、今では役職ももらえるほどの活躍をさせて貰っています。
だから、しっかりと努力の方向さえ間違えなければ、webデザイナーにはなれます。
目次
そもそもどんな仕事内容?
これは制作会社に入社してみるまでわかりませんでしたが、webデザイナーと一言で言っても、色んな形態があります。
というのも、ホームページを作るには、色んな職業の人が複数関わっているからです。
webデザイナーだけでホームページが作れるわけではない
図示するとこんな感じですね。
ホームページの全体の設計を行う人がディレクターで、そこからデザインの全体像が決まったら、webデザイナーに仕事が入ってくる形です。
そしてwebデザイナーが作成したデザインがクライアントとの間で決まれば、フロントエンドエンジニアに仕事が移ります。
そしてサイトが納品となり、公開するあたりで、どうやってできたサイトを運用・集客をして、問い合わせが起こるような、価値のあるサイトにしていくかというのをマーケター、SEO担当、web広告運用者で行っていく、というのが全体の流れになります。
会社の規模が小さくなればなるほど、複数の業務を行う形になる
ただ小さい会社であれば、規模はここまではなく、それぞれの職業をそれぞれが兼任する形となります。
このような形で、SEO担当やweb広告担当、マーケターがいなくなり、クリエイティブディレクターをwebディレクターが兼務する形ですね。
このくらいが一般的なweb制作会社ではないでしょうか。
最小単位はこのくらいですかね、代表が営業とディレクターを兼務しているパターン。もしくは代表が全業務を行うパターンもあります。
このあたりが立ち上げたばかりの制作会社であったり、独立した人が、アシスタントを雇い始めた、というようなところになります。
もっと詳細についてはこちらに詳しくまとめています。
【webデザイナー・プログラマーの違い】web制作に関わる職種一覧をまとめてみた
webデザイナーになるにはどこまで出来ていないといけないのか?
「じゃあwebデザイナーとして働くにはどこまで出来ていないといけないの?」と思われるかもしれませんが、安心して下さい。
上記の全てを行えれば即戦力になりますが、そこまで出来る人はほとんどいません。
まずはwebデザインを最低限できるようになって、そこからフロントエンドエンジニアのコーディング業務も出来るようになれば十分です。
SEOやweb広告に関しては、「ああ、ホームページを作るにはそういう職業もあるんだな」というレベルで今の段階では問題ありません。
ただ間違いなく言えるのは、この職業範囲を広げることができれば出来るほど重宝されるということです。
なぜならwebデザインだけであれば、既に専門学校に通って、デザインをもう何年もやっている人と同じ土俵で戦う必要があります。
しかしデザインだけでなく、サイトを作った後の事を考えることが出来たり、サイトの全体の設計、ディレクター的な仕事への意識があるだけで、相当印象は変わります。
僕がここで伝えたかったのは、「webデザイン」と一言で言っても多くの職業があり、最終的にはどのような仕事に興味があるか、やりたいか、というところを現段階で意識しだすことは大切だということです。
webデザイナーになるための勉強法
上記のように色々とある業務範囲ですが、まずは「webデザイン」と「コーディング」が出来るようになることです。
それはどの程度あれば、良いかというと、下記の要件を満たしたサイトを作れれば、恐らく合格出来ます。
- スマートフォン対応
- bootstrap等のフレームワークで設計している
- HTMLとCSSでコーディング
- wordpressを組み込んでいる
このあたりが今ホームページを作る上で最低限必須となるような項目になります。
これらを独学で学ぶというのも勿論可能ですが、デザインとコーディングという全く別物のことを一度に覚える必要があるので、なかなか骨がいる作業になります。
僕はというと、前職が定時に帰れる職業だったので、ほぼ毎日帰宅してから2〜3時間程度勉強して、土日は数時間、という生活を1年間行いました。
1000時間というと大げさですが、500時間はやったかもしれません。
これは1年でお金をかけずに頑張る!という意識でやっていたので、こんなにかかってしまいましたが、今であれば間違いなく他の選択肢を選びます。
オンラインスクールへ通う
これが今なら間違いなくオススメします。
ところによっては教育訓練給付金制度が使える学校に通うことも出来るので、費用もある程度抑えることが出来ます。
僕は1年間勉強しようと思って、独学でやりましたが、本気でなりたいのであれば、スクールに通ってしまうのが一番です。
僕もプログラミングを学ぼうと思い、独学でしばらく頑張ったのですが、挫折して、CodeCampというスクールに申し込んで勉強中です。
色々と探してオススメの4つのスクールをまとめたので、ご参考にしてみて下さい。
Webデザイン講座(オンラインスクール) | TechAcademy [テックアカデミー]
職業訓練に通う
これはもし条件が合えば、一番コスパが良いです。
ただ条件としては、
- 会社を退職後の一定の期間(3〜6ヶ月等)でないと利用が出来ない
- タイミング良くwebデザイン関係の職業訓練があるとは限らない
- レベル・モチベーションが低い人とペースを合わせないといけないので、時間効率が悪いことも
こんな感じですね。
会社に在職しながら勉強するのであれば、選択肢から外れてしまいますが、辞めてしばらくゆっくりしたいという方であれば悪くはありません。
ただ学校も基本的には週5で専門学校と同じくらいの時間割でありますので、ゆっくりは出来ません。
独学
「お金もないけど、在職中になんとか勉強して頑張りたい」という方であれば、出来なくはありませんが、モチベーションの維持と、時間の確保、などで自己を保つのがなかなか難しいなと今となっては思います。
こちらで詳しく書いていますが、最短で3ヶ月程度、長くて1年程度は必要かと思います。
webデザイナーになるために独学でどれくらいの期間勉強したらいいのか?
独学で勉強する為の本を下で紹介しています。
独学で学ぶために
独学でwebデザインを学ぶには大きく分けるとデザインとコーディングになります。
デザイン
デザインのバイブルとしてよく挙げられる一冊。これを僕は熟読していました。
この2冊があれば、デザインの基礎については大丈夫かと思います。
これはillustrator・photoshopの使い方が学べる良書です。デザインをする上で必要なのは知識と、ソフトを使いこなす力です。これで現場と同じレベルでのソフトの力が身につきます。
ちなみに、adobeのソフトを買うには、デジタルハリウッドの学生プランが一番安くてオススメです。
コーディング
HTMLとCSSを理解するのにまずオススメの1冊です。
以上、最低限はこの4冊です。他にも下記の記事で詳しく書いていますので、ご参考にしてください。
1年で未経験から独学でWEBデザイナーになるために読むべき本8選!
よくポートフォリオが必要って聞くけど、必要?
就職活動をする際にだいたい履歴書と合わせて必要なのがポートフォリオです。
営業職などであれば特に必要はありませんが、デザイン関係で就職をしたいのであればほぼ必ず必須になります。
というのもその人のデザイン力を判断するものが無いからです。
ポートフォリオを作るには実績が必要になるので、それについてはこの記事で詳しく書いています。
未経験者がwebデザイナーになるには、無理矢理にでも実績を作るべき4つの理由 | ウェブシュギ
未経験からwebデザイナーとして就職する方法
そして実際に就職する方法ですが、まずは正攻法として、転職サイトに登録するのがオススメです。
そしてそれはもう早めに登録をしておいた方が良いです。
なぜかというと、
- 実際にどれくらいの企業が募集をしているのかが分かる
- 担当者と話をして、どのくらいのスキルを付けているべきかが分かる
- 登録することでモチベーションにつながる
- 就職する出口、入り口に対して意識が向く
というような理由からです。
そして数ある転職・求人サイトですが、僕が一番オススメするのはリクナビです。
なぜかというと、圧倒的に登録している企業が多いからです。IT関係に特化した転職サイトももちろん良いのですが、企業はwebデザイナーだけでなく、色んな職業の求人を基本的に出しています。
そんな中、「経理事務はマイナビで、webデザイナーは◯◯で、」というようにはなかなかならないし、面倒くさいのが実情。
だから一番有名で手軽なリクナビで企業側は求人を出すことが多いです。
特にそれは地方では顕著ですね。
僕の勤めていた会社もリクナビ・wantedlyぐらいでした。
もし東京などで探しているのであれば、ITに特化したサイトも視野に入れても良いですが、基本は王道のリクナビでいいのではないかと思っています。
また企業の裏側も知りたい方はキャリコネを見てみるのもアリです。
企業の口コミを掲載しているサイトなので、その企業を退職した人などが悪口を書いている場合も見ることが可能です。入社したいかどうかの判断としては使えると思います。
最大手のリクルートの運営するリクナビNEXT
リクルートの運営する転職エージェント・リクルートエージェント
IT関係に特化した求人サイト
未経験の方を徹底的にサポートしてくれるコンシェルジュのいる「WORKPORT」もオススメです。
未経験の転職に力をいれている数少ない転職エージェントです。
IT・インターネット業界専門の転職コンシェルジュ【WORKPORT】
派遣でwebデザイナーという手も
実際に経験が浅い内はいきなり正社員というのは大きなハードルなので、派遣という手もあります。
そこから実務経験を積む内に、正社員への登用ということも全然ありえますので、一度話を聞いてみるのも全然アリです。
派遣会社のヒューマンリソシア
- マイナビエージェントIT:あの大手マイナビがIT・Web業界に特化した転職エージェント。
- リクルートエージェント:ほとんどの会社が求人を出す時にはまず検討するところなので、案件の豊富さには間違いないです。
- IT・インターネット業界専門の転職コンシェルジュ【WORKPORT】:サポートがかなり手厚いことで有名。未経験でも転職相談に乗ってくれます。
その他にもこんなサービスもあります。
- 企業情報の口コミが見れる【キャリコネ】:企業の口コミが見れる転職サイトなので、入社時の判断に使えます。
- あなたの本当の価値を見いだす【MIIDAS】:アンケートに答えると、自分の推測年収が出るので、自信に繋がります。また登録するとオススメ案件を数多く紹介してくれます。
- IT・インターネット業界専門の転職コンシェルジュ【WORKPORT】:サポートがかなり手厚いことで有名。未経験でも転職相談に乗ってくれます。
webデザイナーとしてフリーランスでゆくゆくはやっていくことも可能
webデザイナーになりたいという理由の1つとして、「一人でも出来る」というものがあります。
僕もそう思っていましたし、今ではフリーで出来るようになっています。
ですが、それはあくまで「ゆくゆく」です。
上記で挙げたように、ホームページ制作には色んな職業の人が関わり出来ているので、webデザインだけ出来ても、フリーとしてやっていくにはかなり力がいります。
だって発注する側からすると、1箇所に頼んでHPが出来た方が楽ですから。
なので、フリーとしてやっていきたいのであれば、webデザイン、コーディング、可能ならばSEOなども出来るようになって、一人で全て完結できるようになれるのが好ましいですね。
フリーか就職かを詳しく書いてみました。
いきなりwebデザイナーのフリーランスになれる?就職するのとどっちが良いのか?
最後に
いかがでしたでしょうか。
かなり長くなってしまいましたが、webデザイナーになるための最短の情報をまとめてみました。
それでは!
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