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量より質を。目標とすべきはGDPでも一人当たりGDPでもなく、労働生産性だった

書評&映画 17/07/17
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伊賀さんの生産性の本を読んで本当に色んなことを考えさせられました。

特に気になったのは、「僕らが生み出している生産性って実際どれくらいなのか?」ということ。

 

真っ先に頭に上ったのが、「GDPって何の指標だったっけ?」という疑問。

じゃあ一人あたりの生産性は一人あたりのGDPなのか?

ということは一人あたりのGDP=労働生産性?

というあたりで混乱してきたので、まとめてみました。

GDPとは?

国内総生産(こくないそうせいさん、英:Gross Domestic Product、GDP)は、一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額のことである。

引用:wikipedia

なるほど。んじゃ付加価値とは?

付加価値(ふかかち、英: added value)とは、ある「もの」(例・商品)が有している価値と、それを生み出す元となった〔もの〕(例・原料)の価値との差のことである。 一般的に、何らかの〔もの〕を使って新しい「もの」を生み出すと、元々の〔もの〕より高価値な「もの」となる。

(中略)

経済における価値とは財の価格のことだが、生産活動によって生産された商品の価格が原材料等の価格より高くなるのは、生産によって価値が生み出され、付加されたからとする考え方に由来する。

経済における付加価値は、企業などの生産者が生産活動によって作り出した生産額から、その企業などの生産者が購入した原材料や燃料などの中間投入物を差し引いたものを表すものとされることが多い。賃金、利潤、利子、地代、家賃などに分かれる。各生産段階で付加された付加価値の合計は、最終生産財の価格に等しい。

引用:wikipedia

つまり、100万円のホームページを作って、人件費が50万円かかっていたとすると、その取引における付加価値とは50万円、ということです。(あってる?)

企業で言うと売上総利益と同じと考えて問題なさそう。

一人あたりGDPとは?

では一人あたりのGDPもわかりやすいですね、と思ったら意外とここに落とし穴がありました。

一人当たりGDPとはGDPの総額をその国の人口で割った数です。 一般にGDPが大きいほど、経済的に豊かであるとされ、一人当たりGDPが1万ドルを超えるとおおむね先進国といわれるようです。 GDPはあくまで国単位の値なので、世界ランキングの高い国の国民が皆裕福かといえばそうとはいえないのが現状です。

引用:定期預金の金利の比較

何がおかしいかというと、GDPの総額をその国の人口で割っちゃってるんですね。

「GDPでは日本は第三位なのに、一人当たりGDPになると22位とかになってしまう!労働生産性が低いからだ!」

みたいな声が時々上がっているのを見ますが、これって完全におかしいんですよね。

なぜなら働かないお年寄りも子供も人口に含めちゃってるから。

そりゃランキングが激落ちするのも当たり前でしょうよ。

会社で言えば、10人で1,000万円の利益を出しているのに、窓際族的なほぼサボってる人90人含めて合計100人とみなして「一人当たりのGDPは10万円だね」と言っているようなもん。

だから「一人当たりGDP」という指標はあまり参考にならないんじゃないかと個人的に思ってます。

GDPだけで見ると1位アメリカ、2位中国、3位日本の3国が、一人当たりGDPになった瞬間にぶっ飛ばされるなんて割とおかしい数字ですよね。

  • アメリカ 1位 → 7位
  • 中国 2位 → 73位
  • 日本 3位 → 22位

なのでどちらかというと人口が少ない国が上位に行くような印象。

逆に日本なんて老人があれだけいて22位で食らいついてるのが凄いなと逆に思いますけど。

労働生産性とは?

じゃあ国全体の総利益を働いている人だけで割ったらどうなるのか?

というのが労働生産性です。

労働生産性は、以下の計算式で求めることができます。

労働生産性(千円/人)=付加価値(≒限界利益(粗利益))/社員の平均人数

※ここで取り上げている「社員の平均人数」とは、期首と期末の社員の平均人数とします。

引用:カオナビ

労動一時間当たりという指標のランキングもありますが、どちらにしても労動で割っているため、一番参考になるのがこの指標なのかなと。

GDPと一人当たりGDPと労働生産性をどう見るか

  • GDP・・・その国自体が生み出している付加価値。人海戦術で勝てる。人が多くてそこそこ豊かな国が勝つ
  • 一人当たりGDP・・・人が極端に少なくて、そこそこ豊かな国が勝つ。
  • 労働生産性・・・一人当たり付加価値の高いサービス・仕事をしている国が勝つ

という当たりになるのかなと。

サイトによっては、「労働生産性なんて参考にならない。付加価値の高いサービスを取り扱っている比率が高い国がいるから」なんて声がありますが、そんなこと言い出したらなんにも判断できませんよって話だと思います。

落とし所はこのあたりなんじゃないでしょうか、紛れもなく日本の生産性が低いという事実を見るべきは。

引用:http://www.jpc-net.jp/intl_comparison/intl_comparison_2016.pdf

引用:http://www.jpc-net.jp/intl_comparison/intl_comparison_2016.pdf

引用:http://www.jpc-net.jp/intl_comparison/intl_comparison_2016.pdf

引用:http://www.jpc-net.jp/intl_comparison/intl_comparison_2016.pdf

今だけ低いのかなと思って調べてみたんですが、どう見てもずーっと低いんですよね。

これやばくね?

量より質を。GDPよりも労働生産性を

日本全体を本当によくしていきたいのであれば、達成目標を「量より質」にすべきです。

安倍総理は脱低成長の目標として「名目GDP500→600兆円」と掲げていますが、それも完全に「質より量」の考え方ですよね。

本当に豊かになるのであれば、GDPなんかより労働生産性を22位の74,315ドル(783万円)から1位アイルランドの(153,963ドル/1,622万円)を超えるようにするのが先決では?

「今より労働生産性が倍になった!」というだけでも2、3位に躍り出ることができます。

GDPをこれ以上上げても人口の多い中国やアメリカには勝ち目がないんだから諦めて、本当に僕らの生活に直結するような数字を目指して欲しいなと思います。

最後に

僕らができることは、自分ひとりひとりがどれだけの付加価値を生み出しているかを考えることです。

とあるサイトでは「労働生産性を倍にしてもそのキツさで仕事が振られ続けるから意味がない」というようなことも書かれていましたが、僕は全くそれはお門違いだと思います。

本当に2倍にすることが出来たのなら、それは改善することが出来た人の価値ですし、それでも待遇がよくならなければ他のところにいけばいいだけです。

2倍にすることのできたことに対して価値を見出してくれる企業であれば評価はきっとされるはずです。

もし誰にも評価をされないのであれば、自分で仕事を起こしても良いでしょう。

そんなこと出来ないというのなら、それは本当に付加価値が倍になったのか、疑わしいのかなと思います。

 

そんなとりとめも無い話になりましたが、今回はまとめてみて勉強になりました。

それでは!

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