とうとうやってみました。本と漫画を電子化。いわゆる自炊。
色々と事前に調べていましたが、やってみてわかったことは「思った以上に疲れるし時間がかかる」ということでした。
ただやってみて本棚はほぼ空っぽになりましたし、ipadで読むアプリのセッティングもほぼ大丈夫なので、順調にいったのかなと思います。
それでは、忘れない内につまづいたところや、流れを共有します。
ちなみに電子化した本の容量を圧縮する方法はこちら、電子化した本が読めるオススメのアプリはこちらで紹介しています。
目次
本の自炊とは?
調べてここに来られている方は、ご存知だと思いますが、一応説明しておくと、自分が持っている本や雑誌を電子化することです。
具体的には裁断してスキャナで読み取って電子化をします。
なぜ自炊と呼ばれるのか、ということですが、「自ら吸い込む」という意味から「自炊」と来ているようです。
本の自炊・電子化に必要な道具
本を電子化(自炊)をするに当たって必要な道具は下記のとおりです。
- PC
- 裁断機
- スキャナー
1.PC
まずこれは必須です。言わずもがなです。macでもwindowsでも構いません。
2.裁断機
次に必要になるのが裁断機です。まず本を裁断してからスキャンを行うので、裁断が出来なければ話になりません。色んなサイトを見ましたが、裁断機はカール事務器が出しているディスクカッター、DC-200Nというモデルが一番最適なようだったので、こちらを購入してやりました。
カール事務器 裁断機 ディスクカッター A4サイズ DC-200N
他にもダーレーという商品もありましたが、これはカール事務器のディスクカッターが1万円程度なのに対して、4万円というえげつない金額のもの。
DURODEX 自炊裁断機 ブラック 200DX
何が違うかというと、カール事務器では40〜100枚程度しか一度に切れないのに対して、ダーレーでは一回切るだけで全てが切れるというスグレモノ。
正直かなり迷いましたが、色んなサイトのレビューにもある通り、素早くやればやるほど、一番時間がかかるのはスキャンなんですね。
なので裁断をいくら早くやったところで、最終的にかかる時間は同じという意見。
というのと、自分は今回500冊とか1000冊とか、果てしない数のものを自炊するわけではないということ。
数日で終わらせるつもりのものに、数万円も出せないなと思い、カール事務器にしました。
一通りやった今では、全然これで良かったなと思います。なのでまとめると、こんな感じ。
カール事務器のディスクカッターがオススメな人
- 100〜2、300冊程度の本を裁断する人
- 今回自炊した後には電子に全て切り替える人
- 漫画や小説、薄いものが多くを占める人
ダーレーの裁断機がオススメな人
- 500〜1,000冊以上の本を裁断する人
- 今後もずっと自炊をし続ける予定の人
- 漫画や小説、薄いものではなく、400〜5、600ページのものや雑誌など分厚いものが多数な人
- 面倒くさがりな人
かなり本が多いと言う人はダーレーの方が良いかもしれません。
ただ、正直かなり本が多いと、そもそも自炊すること自体が面倒くさくなってしまうのかなと思います
自分も本棚全部自炊しようと考えていましたが、実際にやろうとしてみると、めんどくささが勝つので、結構諦めた本もたくさんあります。
それを考えると、カール事務器のディスクカッターで自分は全然良かったなと思っています。
注意点としては、やはりやりすぎると腰と膝が辛くなってきますので、「疲れるのは絶対に嫌!」という方や腰痛持ちなどの方はダーレーにしておくほうが良いかもです。
3.スキャナー
裁断した本をスキャナーで読み取って電子化します。スキャナーは富士通のscansnap ix500一択でした。これはどこのサイトを見てもこれしか紹介されていないという逸品なので、こちらも迷わず購入。
富士通 ScanSnap iX500 (A4/両面)
4.adobe acrobat
これも必須というわけではないですが、自炊をしてpdfファイルの容量をある程度抑えたいということであれば、絶対にあった方が良いです。かなり便利になります。
scansnapを買うと、windows版のacrobatは付いて来るので、これはかなりお得です!
自分はmacだったのであまり意味はありませんでしたが、windowsの方は、新品でscansnapを買う事をオススメします。
自炊のやり方
- 1.裁断する
- 2.スキャンする
- 3.電子化したファイルを最適化する
具体的に手順としては上記の3つになります。
1.裁断する
今回は試しにこの本をやってみます。
まずは表紙と中身をわけます。
そして中身の一番外側をちぎります。
そうするとこんな感じになりまして、
後ははしっこからちぎっていきます。
どんどんちぎっていきます。
だいたい25〜40枚程度のかたまりであれば、裁断は大丈夫です。
さっきの本であればこのくらいの6かたまりぐらいになります。
んで、ここからが裁断、カール事務器の出番です!
こんな感じでセットして、カッターをシャッとすれば切れます。
だいたい1回じゃ切れないので、何度もゴシゴシ剃れば、切れます。
ここが雑になっていると、スキャナーで詰まったりするので、しっかりとキレイに切ります。
全部切るとこんな感じになります。
背表紙も切っていきます。
ここまでが裁断ですね。ここからがスキャンにうつります。
2.スキャンする
scansnapに選手交代になります。こいつは本体だけだと何もできないので、予めPCにインストールしておく必要があります。macだとさほどインストールに時間は掛からず、すぐにできました。注意するのは事前に設定が必要で、ここを間違うとかなり面倒くさいことになるので、しっかりやっておきましょう。
保存先は任意で問題ないです。僕はわからなくなるのでデスクトップにしていました。
読み取りモードが一番重要な設定だと思います。
- 画質の選択:スーパーファイン
- 読み取り面の選択:カラー自動判別
- 読み取り面の選択:両面読み取り
- 原稿の向き、白紙ページ、継続読み取りにはチェック
後でアクロバットでpdfを最適化するのなら、ここはスーパーファインで問題ありません。またカラー自動判別も容量は大きくなると思いますが、自分の場合は表紙も中身も全て一括でやりたかったので、この設定にしました。
ファイル形式はそのままにしているはずです。pdfで、全マーカー、検索可能なpdfに、という設定ですね。OCR検索もアクロバットで行えますが、こちらでやっておいても別に問題ないでしょう。特に時間が変わるわけでもなかったので、念のためやっておきました。
という感じで設定は以上になります。
こんな感じでセットします。ここで注意なのですが、これは最初にやったものなので、向きを間違えています。。。本当は完全に真逆で、この表紙が裏を向いて、さらに上下も逆で頭から突っ込んでる形が正解です。このままスキャンしてしまうと、完全に逆になってしまいます。しかもヘタに自動で向きを判別とかしているので、ばらついて余計にわけがわからなくなるので注意しましょう。
後はPCに接続して、scansnapのアプリを起動してから、ボタンを押します。そうするとガーっと読み込んでくれるので、それをひたすら見届けます。だいたい測ってみると、1冊あたり3〜4分程度でした。
んでPCで読み込むとこんな感じですね。
予想以上にめっちゃキレイにできていました!
3.電子化したファイルを最適化する
電子化したファイルはそのままだとかなり重いので、acrobatを使って圧縮していきます。
やり方はこちらの記事でまとめています。
4.読みたい端末で読めるようにアプリをダウンロードする
色々試しましたが、出来上がった電子書籍は「i文庫HD」で見るのが一番見やすいです。
このアプリについてはこちらの記事で詳しく説明しています。
最後に
いかがでしたでしょうか、自炊。
いざやってみると、予想以上に大変でした。
1日で終わらせるつもりでしたが、そんなことはできず。。。裁断をする時に膝と腰に結構負荷をかけるので、そこが辛かったですね。
まだあまり電子化したものをじっくり読んでないのでなかなか実感がありませんが、読み出してから本当の価値に気づくんだろうなと思います。
それでは!
ipad proとapple pencilを使うなら、ケースはこれがオススメ。間違いなくなくさないし邪魔になりません。
欲を言えば普通にガラスフィルムとかだと、apple pencilが滑りすぎて書きにくいので、ザラザラするようなフィルムがオススメです。ほぼ紙に近くなります。
ipadがproじゃなくて、airやminiの方は、apple pencilが使えないので、普通のスタイラスペンであればこれが一番マトモです。
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