「httpからhttpsにSSL化をしたいけど、どうやってやれば良いのかわからない」「SEO対策上やらなければいけないのはわかっているんだけど、めんどくさい…」「時間がかかりそうで結局やってない」
SSL化、面倒くさいですよね。
そう思って僕も1年以上やっていませんでしたが、ようやく着手しました。
この記事では実際に僕がやってみた全手順を公開します。最低限やるべきことを書いていますので、ご参考にしてみて下さい。
ちなみに所要時間は3時間程度でした。
目次
SSL化の全手順
- 1 まずはレンタルサーバー側でSSL化の申請(10分)
- 2 wordpress側で設定
- 3 それぞれのリンクでのhttp → httpsへのリンクの張替え(30分)
- 4 リダイレクト設定(10分)
- 5 サーチコンソール・アナリティクス設定(20分)
- 6 SNSのシェアカウントの設定(10分)### まずはレンタルサーバー側でSSL化の申請(10分)
やってみると分かるのですが、レンタルサーバー毎の設定というのは非常に簡単で、すぐに出来ます。wordpress側での設定もすぐに出来ます。問題はサーバー設定の後ですね。リンクの書き換えが一番面倒くさいです。
まずはレンタルサーバー側でSSL化の申請(10分)
僕はロリポップだったのでまずログインをして、「セキュリティ」の「独自SSL証明書導入」を選択します。
「SSL保護されていないドメイン」を選択します。
独自SSLにしたいドメインにチェックボックスを付けて、設定をクリック
そうするとSSL設定作業中と表示され、5〜10分程度待ちます。
ページを再読込をすると「SSL保護有効」と表示されます。サーバー側での設定は以上です。
wordpress側で設定
続いてwordpress側での設定です。まずログインして「設定」の「一般」を選択。
そこで表示されるwordpressアドレスとサイトアドレスのURLをhttpsになったものに変更します。
wordpressのURL設定は以上になります。これで最低限SSL化にはなりました。
ただ問題は常時SSL化なので、ここから先でURLの調整が発生します。
それぞれのリンクでのhttp → httpsへのリンクの張替え(30分)
トップページは今の設定でおおよそいけるかもしれませんが、問題はそれぞれのページですね。
サイト内は画像URLもリンクURLもどちらも対応必要(40分)
まずhttpとして直接リンクが貼ってあるものは全て修正する必要があります。ただ、1つ1つやっていくと大変なことになるので、「Search Regex」というサイト内のテキストを一括置換できるプラグインを使用します。
まずインストールをして、「ツール」の「Search Regex」を選択。
基本設定は下記の通りで、1つ目の入力欄に「置換したいURL」を、2つ目の入力欄に「置換後のURL」を貼ります。
そして、「Search」で調べて、それを「Replace」で確認します。
そうすると下記のように表示されますので、問題なければ「Replace & Save」を選択。
これで一括で置換されたものがそれぞれのページで反映されます。
基本はこれでリンクURLも画像URLも切り替わります。
サイト外から引用してくる画像URLもhttps化が必要(40分)
ここが大変ですね。注意点としては、外部リンクは特に問題ありません。問題なのは、画像を外部サイトから読み込んでいる時に、httpだとSSL化はうまくいきません。またcssやjavascriptもNGです。
まとめると、
- 外部リンク = OK
- 画像の外部URL = NG
- css・javascript = NG
ということです。
ですので、外部画像はSSL化されているものでなければなりません。
「画像を別サイトから読み込んでいることってあるの?」と思われるかもしれませんが、アフィリエイト系のリンクにくっついてくる画像です。具体的にはcookieをとるための1px 1pxの画像がだいたいアフィリエイトのリンクには必要になるので、そのリンクですね。
もしもの場合
例えばもしもアフィリエイトはSSL化に対応していますので、リンクは下記のように書き換える必要があります。
アフィリエイトリンクを【HTTPS対応】しました | もしもアフィリエイト公式ブログ
http、httpsのプロトコル部分のみではなく、一部サブドメイン部分にも変更が加わっています。具体的にはリンク部分のサブドメインが「c.af.」から「af.」へと変更されています、インプレッション計測部分のサブドメインが「i.af.」から「i.」へと変更されています。特に、ご自身のサイト内のタグを一括置換で書き換える場合に間違えないようにご注意ください。
http://i.af.moshimo.com/af/i/impression?a_id
↓
//i.af.moshimo.com/af/i/impression?a_id
pzカードを使っている場合
もう一点このブログで作業が発生したのがpzカードです。いわゆるはてなブログのようなリンクカードですね。
SSL化の影響?Pz-LinkCardで内部リンクのサムネイル、タイトル、抜粋文が表示されないのを直す方法 | de-gucci.com
やるべきことは、pzカードの設定画面を開き、画像取得APIのURLをhttps化することです。
もう一点、外部リンク、内部リンクの引っ張る方法を「WebAPIを利用する」にすることでOKです。
リダイレクト設定(10分)
それぞれの設定が終わればhtaccessにhttpに飛んだ時にhttpsにリダイレクトする設定を記述します。
注意点としては、htaccessの一番上の記事に追加するということです。
# httpsへのリダイレクト
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
</IfModule>
サーチコンソール・アナリティクス設定(20分)
ここまでくれば後は簡単ですね。
サーチコンソールは4URL全て登録した方が良い
サーチコンソールは引き継ぎというものがありませんので、https化のURLをwwwありなし両方入れる必要があります。
その後やることはこちらになります。
- sitemap送信(メインのみ)
- fetch as google(メインのみ)
注意点として、アドレス変更ツールは使わなくて良いそうです。サーチコンソールに載っていました。
注: アドレス変更ツールは、現在、サブドメイン名の変更、プロトコルの変更(HTTP から HTTPS への変更)、パスのみの変更によるサイト移転には対応していません。
アナリティクスは既存アカウントの設定を変更するだけでOK
設定URLの変更
サーチコンソールとの連携の再設定(httpは削除してhttpsと連携)
SNSのシェアカウントの設定(10分)
SNS Count Cacheを使っている場合ですが、設定情報ページを見て、スキーム移行モードを有効にすればOKです。
サイトアクセスチェックツールの設定
GRCを使っている場合ですが、wwwありなしの無視、http・httpsの無視にチェックが入っていればそれでOKです。
最後に
以上になります。いかがでしたでしょうか。
正直手を出したからには最後まで1日でやりきりましたが、なかなか面倒くさいです。
まだページによってはhttpsが有効になっていなかったりするので、まだまだチェックは必要のようです。
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