全くの未経験からweb制作に関わりだしてはや2年。
今でこそwebデザイナー、コーダー、プログラマー、など色々な職種の違いがわかりますが、この業界に入るまではそんなこと全くわかりませんでした。
全てひっくるめて「webデザイナー」という認識でしかなかったので、ググるときも「webデザイナー 未経験」「webデザイナー 独学」とかだったので、今考えると当時知りたかった内容がヒットしていたかどうか疑問です。
今僕がいる会社ではwebに関わる人間は9人います。
僕が入社した当時は上司1人、同期1人だけでしたが、その分当時より職種も増えています。
それではweb制作に関わる職種をざっくりご紹介します。
目次
webデザイナー
まずはwebデザイナー。これが花形ですね。
一番web制作を知らない方からするとメジャーな仕事じゃないでしょうか。
実際にする業務もみなさんが思っている通り、webサイトのデザインをします。
分業が進んでいる会社ではwebディレクターという職種の人が内容をまとめて、それを指示通りに作ることが多いですが、人が少ない職場ではwebデザイナーが打ち合わせまで行って内容をヒアリングしてそのままデザインすることもあります。
できる人はコーディング業務までまとめてできる方が多いですが、紙のデザイン(グラフィックデザイン)しかやったことがなく、最近webもやりだした、という方も多い職種なので、コーディングができる人と出来ない人は半々ぐらいの感覚です。
最近よく言われている、「デザインも出来てコーディングも出来る人じゃないと生き残れない」ということは全くないなと実感しています。
コーディング出来なくてもデザインが劇的に上手ければ重宝されますし、逆に全て中途半端な方が難しいです。
特に今はそれぞれの職種の中でも技術が日々進歩しているので、全てに対してキャッチアップしていこうと思うと正直不可能なんじゃないかなと思います。
フロントエンジニア・HTMLコーダー
webデザイナーがillustratorやphotoshopで作ったデザインを、web上で構築していく人がこのフロントエンジニア・HTMLコーダーです。
2つを分けているのには理由があって、各々には次のような特徴があります。
HTMLコーダー
イラレやフォトショなどの紙ベースでのデザインを切り出して、web上でデザインをする人間。この「web上でデザイン」をコーディングと言う。web上のものは基本的にHTMLという言語で動いているので、HTMLコーダーと呼ばれる。主にHTMLコーダーと呼ばれる人達は、基本的にプログラムが出来ないことが多い。プログラムがそこそこできる人はフロントエンジニアと呼ばれる。
フロントエンジニア
一気にカッコよく聞こえるこの名前の人々は、HTMLコーダーの上位職種のようなもの。HTMLでのコーディングは勿論、簡易なプログラミング回りもできることでフロントエンジニアと呼ばれる。具体的にはPHPという言語でwordpressのカスタマイズを行えたり、javascript、jQueryという言語でふわっと出現する動きや、アニメーションなどをつけたり、ホームページに更新性を持たせたり、動きを持たせたりする役割。分業制の会社では完全に分かれていることが多いが、10人以下の小さい会社ならフロントエンジニアも出来て、HTMLコーディングも出来て、という人がいれば回せることも可能。
web制作の基本はこの人がいないと成り立たちません。
プログラマー
この職種は社内にはいません。ただ大きい会社ならいるかも。やっていることが正直わからないのでなんとも言えませんが、「ホームページを動かす仕組みの土台を開発する人」というようなところでしょうか。
自分の会社ではwordpressというCMSで土台を運用していますが、これはフリーソフトのようなもので、他の人が開発したものを自社でアレンジして使っています。
プログラマーがやるのはこの土台の開発などになります。なので不動産サイトの管理画面などを開発したり、SNSなどを作ったり、となります。
普通の製作会社にはなかなかいないイメージですね。
webディレクター
会社に入るまでこの職種のことを知りませんでした。というか会社に入った時にはなかった。
会社に入った時には全員がwebデザイナー兼フロントエンジニアという状態でなかなかカオスでした。(人がいない会社は全然そんなことあります)
そこから人が増えて、webデザイナーが兼任でwebディレクターをしだしたり、フロントエンジニアが兼任でwebディレクターをしだしたり、という形になってきました。
自分は今このwebディレクターという職種で仕事をやっています。
「webデザイナー」→「HTMLコーダー」→「フロントエンジニア」→「webディレクター」という流れで今に至ります。
どんな仕事かというと、簡単に言うと「ホームページ制作の監督」。
つまりクライアントと打ち合わせをして、要望を聞いて仕様を固めて、それを社内のデザイナー、コーダーに指示をするという役割です。
なので仕様を固めた後にはスケジュールを作ったり、見積書を作ったり、契約書、発注書、等々作成すべきものは多岐に渡ります。
またwebデザイナーに指示をする時にもワイヤーフレームというサイトの模型みたいなものも作る必要があるし、コーダーに指示をする時にも仕様を固めて置かなければならない。
なので正直一番専門知識は必要ありませんが、一番多岐にわたって理解をしておかなければならない職種です。
今自分はあらゆる職種を通ってきてこのポジションにいるので、社内やクライアントとも話をしやすいですが、最近入社した未経験の人間が難しそうにしているのを見ると、もしかして一番未経験でやってしまうと難しいのでは?と少し思ってきました。
なぜならクライアントを成功に導く必要があるので、基本的にはタダのヒアリングだけではなく、アドバイスをすることもありますし、一緒に考えることも勿論あります。
そんな中ペーペーの何も知らない人がヒアリングをしていると、ただの御用聞きとなってプロジェクトが大荒れになること必至です。
なのでwebディレクターに未経験でなる、という話はいくらか聞きますが、その場合は人間力が相当試されます。
逆に経営的なポジションであったり、マーケティングに関わっていれば、そこそこ話は通じるのでやりやすいかもしれません。
SEOコンサルタント・アクセス解析士
どんな呼び名が良いのかわかりませんが、僕はこの仕事も兼任しています。
そもそもSEOというと何かわかりますか?
「検索エンジン最適化」と呼ばれるもので、簡単に言うと、検索をされた時に、特定のキーワードで上位表示をなされるように対策を行うことです。日々検索エンジンは進化しているので、それにキャッチアップしてその時代に合わせたSEO対策を講じてホームページに落とし込むことが必要になります。なのでサイトが完成する前にテコ入れの指示をすることが業務の1つでもありますし、制作前に「どんなキーワードで攻めるか」を考える必要もあります。
またサイトを作った後にもメンテナンス・SEOコンサルティングとしてアクセスの解析や運営方法の助言や運営のサポートを行うことも大きな業務です。
WEB広告運用
制作会社の中にいれば、広告代理店とは呼ばれませんが、そんなものです。違うとすればwebに特化した広告の代行というところです。
サイトを作って完成させて公開した後にはアクセスを増やして露出を増やす必要があります。
そんな時に必要なのがSEOと、もう一つが広告、というわけです。
メイン広告はgoogleのアドワーズ広告というものがメジャーですが、その次にyahooのスポンサードサーチ、その次はfacebook広告でしょうか。
それぞれ出稿を頼まれ、費用を頂いて運用費用を上乗せして請求します。
その代わり変更等あれば要望を聞いて修正、また月次でレポートを作成して改善提案も行います。
普通の製作会社ではそこまで広告出稿が多いわけではないはずなので、SEOコンサルや保守・運用の人が兼任ということも多いです。
ちなみに僕も兼任しています。
最後に
いかがだったでしょうか。
web制作会社とひとくちに言っても、中で働くひとの職種はこんなにもあります。
入ってみるとわかりますが、入らないとまずわかりません。
web業界を目指す人は、自分がどのポジション、どんな仕事をやっていきたいかをざっくり把握してから勉強なり転職活動を行う方がビジョンもしっかりとしますし、入社してからの食い違いも起きにくいです。
それでは!
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